RC住宅の特筆すべき特徴

RC住宅とは鉄筋コンクリートで建てる住宅のことです。工場で生産された鉄筋コンクリート製のパネルを構造材として使う場合も含みますが、通常は現場打ちコンクリートを用いた工法です。

コンクリートは単体で用いると、圧縮には強くても引っ張りに弱い特性があります。引っ張りの力が働く部分に鉄筋を入れることで、強い強度の建物を造るのが鉄筋コンクリート造です。

RC住宅は木造や鉄骨造の住宅と比べると一般には高価です。しかし、木造や鉄骨造にはない、安定感のある構造をしています。RC住宅の特徴は強度が強いことと、重さが重いことです。このことは、強風や振動に対して強いことになり、居住施設である住宅に用いると、居住性の高い住宅が造れます。

町の中でクルマの音や電車の振動が気になる場所に建てる住宅は、鉄筋コンクリートにすることで、居住性を改善することが出来ます。高層住宅においても、鉄筋コンクリートを用いることで、風の音や振動を気にしなくて済むことができます。

鉄筋コンクリート造は、荷重が重いことから地震には不利とされていますが、1981年に施行された新耐震設計基準により建てられた鉄筋コンクリート造の建物は、その後に起きた大地震でも大きな被害が無く、安全性が証明されています。